04.18.23:28
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02.12.23:40
新兵器。その名は……
--行動報告書 No.27 2004/ルーマニア ワラキア集落--
人気の絶えた集落の一角で、轟音が幾重にも重なって響いた。
一日中降り続いている雨を切り裂いて、無数の散弾が飛ぶ。
それをマトモに喰らって、伯爵の奴隷が何体かまとめて吹っ飛んだ。
泥の中に打ち倒されて、そのまま動かなくなる。
目の前から、動く物は消えた。けど、これで終わりって訳じゃない。
俺は慎重に辺りを見回した。
ここは、いつだって大入り満員なんだ。
どこの路地から敵が飛び出してくるか、分かったもんじゃねぇ。
敵が隠れていそうな場所に、視線を飛ばす。
だが、どれだけ注意深く調べても人影は無く、
辺りには静かな雨音だけが響いている。
どうやら、今のところ危険はないらしい。
俺はそう確信すると、ゆっくりと銃口を下げ、大きく息を吐き出した。
一息つくと、辺りの光景が目に飛び込んできた。
山のように折り重なった、同居人どもの残骸。
その数は10や20じゃきかないだろう。
これを全部、俺一人で蹴散らしたらしい。
自分のやったことが、どうにも信じられねぇ。
前にRPKsを抱えてここに着た時は、ただ追い回されただけで、
とても狩りとはいえねぇ状態だったんだが。
武器一つで、こうも世界は変わるもんなんだなぁ……。
妙な感慨を抱いて、手にした銃に視線を落とす。
銃口からいまだ白い硝煙を吐き出しているその銃。
分間240発の16番ゲージ・ショットシェルを吐き出す、吼える怪物。
現行の技術では作り出すのは不可能と言われた速射型ショットガン。
動く物も、動かない物も、等しく微塵に吹き飛ばす。
その名は、「Magnum Blaster」。
……まあ、借り物なんだがな。
RPKsが壊れちまって、あまりにしょげてる俺を見かねてか、
連合の先達が貸してくれた品だ。
7等級の武器をポンと寄越してくれんだから、頭が下がるってもんだぜ。
この恩は、どっかで返さねぇとな……。
そんな俺の物思いをぶち破るように、
遠くから地鳴りに似た足音が聞こえてきた。
どうやら、新手が来たらしい。
雨の向こうに目を凝らせば、また団体さんのお出ましだ。
俺は新しい弾倉を叩き込むと、口元を吊り上げる。
面白くなってきやがった。
この前の借り、今ここで返させてもらうとするか……!
人気の絶えた集落の一角で、轟音が幾重にも重なって響いた。
一日中降り続いている雨を切り裂いて、無数の散弾が飛ぶ。
それをマトモに喰らって、伯爵の奴隷が何体かまとめて吹っ飛んだ。
泥の中に打ち倒されて、そのまま動かなくなる。
目の前から、動く物は消えた。けど、これで終わりって訳じゃない。
俺は慎重に辺りを見回した。
ここは、いつだって大入り満員なんだ。
どこの路地から敵が飛び出してくるか、分かったもんじゃねぇ。
敵が隠れていそうな場所に、視線を飛ばす。
だが、どれだけ注意深く調べても人影は無く、
辺りには静かな雨音だけが響いている。
どうやら、今のところ危険はないらしい。
俺はそう確信すると、ゆっくりと銃口を下げ、大きく息を吐き出した。
一息つくと、辺りの光景が目に飛び込んできた。
山のように折り重なった、同居人どもの残骸。
その数は10や20じゃきかないだろう。
これを全部、俺一人で蹴散らしたらしい。
自分のやったことが、どうにも信じられねぇ。
前にRPKsを抱えてここに着た時は、ただ追い回されただけで、
とても狩りとはいえねぇ状態だったんだが。
武器一つで、こうも世界は変わるもんなんだなぁ……。
妙な感慨を抱いて、手にした銃に視線を落とす。
銃口からいまだ白い硝煙を吐き出しているその銃。
分間240発の16番ゲージ・ショットシェルを吐き出す、吼える怪物。
現行の技術では作り出すのは不可能と言われた速射型ショットガン。
動く物も、動かない物も、等しく微塵に吹き飛ばす。
その名は、「Magnum Blaster」。
……まあ、借り物なんだがな。
RPKsが壊れちまって、あまりにしょげてる俺を見かねてか、
連合の先達が貸してくれた品だ。
7等級の武器をポンと寄越してくれんだから、頭が下がるってもんだぜ。
この恩は、どっかで返さねぇとな……。
そんな俺の物思いをぶち破るように、
遠くから地鳴りに似た足音が聞こえてきた。
どうやら、新手が来たらしい。
雨の向こうに目を凝らせば、また団体さんのお出ましだ。
俺は新しい弾倉を叩き込むと、口元を吊り上げる。
面白くなってきやがった。
この前の借り、今ここで返させてもらうとするか……!
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