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気まぐれ不定期更新。 ネットゲームのプレイ日記やらなにやら。 最近はドラゴンネストが中心。E2は付いていけなかった。
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12.17.03:27

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  • 12/17/03:27

09.30.21:58

『慈悲の一撃』 その2

よう。俺だ。

さて前はどこまで書いたっけな……。
ああ、そうだ。一緒に避難所に逃げ込んだベティと、
『本当に大変な時が来たら助けてほしい』
って約束をしたところまでだったな。
OK。そんじゃあ続きを書くとするか。

……あれは、ベティと約束を交わした次の日のことだった。


昨日の爆発は、俺たち避難民に少なからず動揺を与えた。
誰もが不安になり、変異体の襲撃に怯えていた。
そんな状況の中、大人どもでまだ騒ぐ元気のある奴らは、
サン・セキュリティの警備員どもに食って掛かるようにして対応を要求していた。
……まぁ連中がその程度で動くかっつったら、当然答えはNOだったけどな。

その後だ。サン・セキュリティの責任者、「キャプテン」が出張ってきて、
あの『演説』をぶったのは。

ほとんどの連中は、呆然としたままキャプテンの演説を聞いていた。
それも無理はねぇ。
ついこの間まで、手前の命がちょっとした不幸で落っこちるなんて
夢にも思わない世界に生きていた連中がほとんどだったろうしな。
銃なんて、よくて週末にシューティングレンジでちょっと練習する程度。
悪けりゃ触ったこともねぇ奴だっていたろうさ。
が、キャプテンを初めとしたサン・セキュリティの奴らは、
そういう連中も含めた全員に、「戦え」と要求した。
まぁ無茶苦茶だ。今まで荒事に縁の無かった連中に、そんじょそこらの兵隊なら
ビビッて逃げ出すような仕事をやらせようってんだからな。

初仕事はそのすぐ後に来た。
避難所に押し寄せるゾンビどもの迎撃。それが記念すべき初任務ってわけだ。
……ひでぇ有様だった。
フェンスをブチ破り、雪崩のように押し寄せてくるゾンビの群れ。
それに飲み込まれて見えなくなる避難民たち。
ゾンビと避難民が一緒くたになった所に、ブチ込まれる銃弾。
悲鳴と怒号、銃声が入り混じって何も聞こえなくなる。
俺が覚えてるのは、足元に転がってきた銃を手に取った辺りまでだ。
久しぶりにぶっ放す銃の反動が、妙に肩に響いたことだけは覚えてる。

……それから、どんだけ戦っていたんだろうな。
肩の感覚が無くなって、足元に空薬莢が山を作るくらいの時間は戦ったか。
気が付いた時には、辺りに動く者はいなくなっていた。
ぼんやりする頭を振って辺りを見渡してみる。
生き残った避難民の奴らがポツポツと、呆けたように立っていた。
これは後で聞いた話だが、この任務に参加した避難民は半分以上が死んだらしい。
そして押し寄せてきたのは、隣町で変異したゾンビども。
つまり、アレだけの群れでも「ほんの小手調べ」程度だったってことだ。

辺り一面に広がる変異体の成れの果てと、人の屍。
それを見ても俺は何の感慨も持たなかった。
ただ、何となく「帰ってきた」とか「また戻っちまった」とか。
そんなどーでもいいことを考えていた気がする。

けど、疲れた頭でもあの瞬間だけはハッキリと覚えている。
無数に散らばった変異体だか死体だか分からない血と肉の沼地から、
ゆっくりと一つの人影が起き上がってきた、あの瞬間だけは。

アイツは……ベティだった。
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