04.26.07:03
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03.22.00:52
四本の矢
--行動報告書 No.32 2004/箱根 カフェ村--
前の報告書で、俺はカフェ村が苦手だと書いた。
それを今回の報告書で次のように訂正する。
カフェ村は苦手だ。ただし、「俺一人の場合では」だ。
箱根の山道に轟音が響き渡る。
俺の視線の先で、マフィアの構成員がもんどりうって倒れた。
倒れた奴は、自分がどこから撃たれたかも分からなかっただろう。
それだけの距離が、俺とターゲットの間にはある。
俺の手の中にあるのは、スナイパーライフル。
いつも使ってるマシンガンやショットガンとは一味違う。
俺は口元を吊り上げながら、得物を持ち替えた。
木陰に潜んだまま、スコープを覗き込む。
見えるのは突然の銃弾にうろたえるマフィアどもの顔。
最高に笑える間抜け面だ。
その面に照準を合わせ、引き金を引く。
再び響き渡る銃声。転がるマフィア。
まさに一撃。こいつは今までにない快感だ。
今日この時だけの交換ってのが惜しくなる。
いつものパターンだ。
一人じゃキツイ。そんなら、こっちも数でかかる。
人数は俺も合わせて四人。その誰もが俺よりも腕利きときた。
俺の持ってるライフルも、その仲間の一人と一時的に交換したもんだ。
『一本の矢は折れやすい。だが、矢が三本になれば折れる事はない』
……戦国時代の故事は、現代でも有効って訳だな。
俺も合わせて矢は四本。おまけに、全てが硬い鋼の矢ときてる。
折れるってんなら、折ってみろよ?
仲間をやられたマフィア達が、ようやく俺に気付いたらしい。
こっちを指差して、額に青筋を立てながら突進してくる。
いつもなら慌てて逃げる所だが。今日はその必要はない。
むしろ堂々と、こっちの姿を見せてやる。
俺と言う獲物に、マフィアが群がる。
その瞬間だ。
俺の横手から、先ほどまでと似たような銃声が二度響いた。
そして、その銃声ときっちり同じ数だけ、マフィアが地面に転がる。
さらに響き渡る連続した銃声が、残った奴らを打ち据える。
連中が気づいた時にはもう遅い。
俺は口元を吊り上げたまま、再びライフルを撃ち放った。
見る見るうちに、マフィアの群れが崩されていく。
そして、最後に残った組員に、俺はゆっくりと近付いた。
腰に差したDerset Eagleを引き抜いて、銃口を額に押し付ける。
悪いな。今日は忙しいんだ。
……あばよ。
前の報告書で、俺はカフェ村が苦手だと書いた。
それを今回の報告書で次のように訂正する。
カフェ村は苦手だ。ただし、「俺一人の場合では」だ。
箱根の山道に轟音が響き渡る。
俺の視線の先で、マフィアの構成員がもんどりうって倒れた。
倒れた奴は、自分がどこから撃たれたかも分からなかっただろう。
それだけの距離が、俺とターゲットの間にはある。
俺の手の中にあるのは、スナイパーライフル。
いつも使ってるマシンガンやショットガンとは一味違う。
俺は口元を吊り上げながら、得物を持ち替えた。
木陰に潜んだまま、スコープを覗き込む。
見えるのは突然の銃弾にうろたえるマフィアどもの顔。
最高に笑える間抜け面だ。
その面に照準を合わせ、引き金を引く。
再び響き渡る銃声。転がるマフィア。
まさに一撃。こいつは今までにない快感だ。
今日この時だけの交換ってのが惜しくなる。
いつものパターンだ。
一人じゃキツイ。そんなら、こっちも数でかかる。
人数は俺も合わせて四人。その誰もが俺よりも腕利きときた。
俺の持ってるライフルも、その仲間の一人と一時的に交換したもんだ。
『一本の矢は折れやすい。だが、矢が三本になれば折れる事はない』
……戦国時代の故事は、現代でも有効って訳だな。
俺も合わせて矢は四本。おまけに、全てが硬い鋼の矢ときてる。
折れるってんなら、折ってみろよ?
仲間をやられたマフィア達が、ようやく俺に気付いたらしい。
こっちを指差して、額に青筋を立てながら突進してくる。
いつもなら慌てて逃げる所だが。今日はその必要はない。
むしろ堂々と、こっちの姿を見せてやる。
俺と言う獲物に、マフィアが群がる。
その瞬間だ。
俺の横手から、先ほどまでと似たような銃声が二度響いた。
そして、その銃声ときっちり同じ数だけ、マフィアが地面に転がる。
さらに響き渡る連続した銃声が、残った奴らを打ち据える。
連中が気づいた時にはもう遅い。
俺は口元を吊り上げたまま、再びライフルを撃ち放った。
見る見るうちに、マフィアの群れが崩されていく。
そして、最後に残った組員に、俺はゆっくりと近付いた。
腰に差したDerset Eagleを引き抜いて、銃口を額に押し付ける。
悪いな。今日は忙しいんだ。
……あばよ。
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